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内定後の年収交渉術|20代でも使える給与アップの交渉フレーズ

2026.02.26

「内定をもらいました。でも、提示された年収が思っていたより低くて……交渉してもいいんでしょうか?」

これ、内定後の相談でとても多いパターンです。

「交渉したら内定を取り消されたりしないか」「図々しいと思われないか」と心配して、言われた条件をそのまま飲んでしまう方が本当に多い。

でも、年収交渉はビジネスの場での正当な交渉です。

むしろ、交渉できない人は「条件交渉も自分でできない人」という印象を与えることもある。適切な形でしっかり交渉できる方が、社会人として評価されることも多いんです。

5年間で何百人もの転職サポートをしてきて感じるのは、「交渉しなかったことを後悔した人」の多さです。

「あのとき言えばよかった」という後悔は、入社後にじわじわ尾を引きます。

今日は、20代でも使える年収交渉の考え方と具体的なフレーズをお伝えします。

 

年収交渉のベストタイミングは「内定後」

選考中の交渉は逆効果になることも

年収交渉は、内定をもらってからが原則です。

選考の途中で「年収はいくらですか?」「それでは低い」と言ってしまうと、「この人は条件しか見ていないのか」という印象を与えるリスクがあります。

内定後であれば「この会社で働きたい意志はある、その上で条件を確認したい」という状況での交渉になるので、双方にとってフェアな場になります。

内定承諾前が唯一のチャンス

もう一つ大事なタイミングの話をします。年収交渉ができるのは、内定承諾をする前だけです。

「承諾してから交渉しよう」は通じません。一度承諾した後で「やっぱり年収を上げてほしい」と言っても、企業側には応じる義務がなくなります。

内定の連絡が来て

「ありがとうございます、ぜひお願いします」と即答してしまった瞬間、交渉のカードは失われます。内定をもらったら、まず「ご連絡ありがとうございます。前向きに検討しております。一点確認させてください」と言う余地を作ることが大事です。

内定承諾の期限は通常1〜2週間あるので、その間に交渉を終わらせるスケジュールで動きましょう。

転職エージェント経由なら、エージェントに交渉してもらえる

転職エージェント経由で応募している場合、年収交渉はエージェントに任せるのがスムーズです。

エージェントは企業との交渉に慣れていますし、「候補者が直接言いにくいこと」を代わりに伝えてくれます。

エージェントを使っている場合は、「年収については交渉してもらえますか?」と一言伝えるだけで動いてくれます。

エージェントが交渉してくれる場合、候補者が直接言うより通りやすいことが多いです。

これはエージェントが普段から企業の採用担当者と関係を築いていて、「この候補者はこれだけの価値がある」という形で伝えてくれるからです。

エージェントを使っているなら、このメリットをしっかり活用してほしいと思っています。

交渉前に準備すること

自分の「希望年収の根拠」を用意する

年収交渉で大事なのは「感情ではなく根拠で話す」ことです。「もっともらいたい」という気持ちだけでは交渉になりません。

「自分のスキルや経験に基づいて、市場相場はこのくらい」という根拠を持って話すことで、交渉が成立しやすくなります。

根拠の作り方として有効なのが、転職サイトの年収診断や、同業種・同職種の求人票の年収レンジを調べることです。

「この職種・この経験年数では、市場の中央値が〇〇万円程度です」と言えると、交渉の土台ができます。

「希望年収」は少し高めに設定する

交渉のコツとして、希望年収は最終的に落ち着かせたい金額より少し高めに設定することをおすすめしています。

たとえば「最終的に420万円もらえればいい」と思っているなら、最初は440〜450万円を提示する。

交渉はお互いが譲歩し合うプロセスなので、最初から下限を出してしまうと、そこからさらに下がるリスクがあります。

「少し高めに言うのは嘘をついているみたいで気が引ける」という方もいますが、交渉の場でこれは全く普通のことです。

根拠のある範囲で、少し上の数字から始める。

それがビジネスとしての交渉の基本です。

「現職の年収」と「希望年収」の両方を整理する

現職の年収(残業代・賞与含む年収総額)と、転職先に希望する年収をそれぞれ整理しておきます。

「現職より下がるのは避けたい」という場合は、その旨を正直に伝えることも一つの交渉の形です。

「現在の年収は〇〇万円で、少なくとも同水準を希望しています」という伝え方は、自然で正当な交渉です。

現職の年収を伝えるとき、「基本給だけ」でなく「賞与・残業代・各種手当を含む総支給額」で伝えることが大事です。

基本給だけ伝えると低く見えてしまい、交渉の出発点が下がってしまいます。

年収交渉で使える具体的なフレーズ

 基本的な交渉フレーズ

「この度は内定のご連絡をいただきありがとうございます。ぜひ入社させていただきたいという気持ちに変わりはないのですが、一点確認させてください。提示いただいた年収についてですが、現職の年収や市場の相場を踏まえると、〇〇万円程度を希望しているのですが、ご検討いただくことは可能でしょうか。」

これがシンプルかつ失礼のない基本の交渉フレーズです。「入社したい意志を先に示す」「具体的な金額を提示する」「相手に検討の余地を残す」という三点が揃っています。

スキルや実績を根拠にした交渉フレーズ

「ご提示いただいた条件は大変ありがたいのですが、前職での〇〇の経験や〇〇の実績を踏まえると、〇〇万円程度が市場の相場感と合致していると理解しています。ご検討いただくことは難しいでしょうか。」

実績や経験を根拠にすることで、「なぜその年収を求めるのか」の説明が明確になり、交渉の説得力が増します。

現職との差を理由にする場合

「現職での年収が〇〇万円であり、転職にあたって大幅なダウンは難しい状況です。〇〇万円まで引き上げていただくことはご検討いただけますでしょうか。もし年収での調整が難しい場合、住宅手当や賞与での調整は可能でしょうか。」

年収だけでなく、手当や賞与も含めた「総報酬」での交渉に切り替えることで、交渉の幅が広がります。

複数社から内定が出ている場合のフレーズ

複数社から内定をもらっている場合は、それを正直に伝えることも交渉の材料になります。

「実は他社からも内定をいただいており、条件面で検討をしています。御社に入社したい気持ちが一番強いのですが、〇〇万円まで引き上げていただけると、御社への入社を決断しやすくなります。」

これは正直な情報開示であり、脅しではありません。企業側も「この候補者を逃したくない」という判断をするきっかけになることがあります。

ただし、実際に他社の内定がない場合に使うのはNGです。

嘘の情報をもとにした交渉は、後々トラブルの原因になりかねません。

交渉がうまくいかなかった場合の判断基準

 「年収以外の条件」で総合的に判断する

交渉しても年収が上がらなかった場合、どう判断すればいいか。まず考えてほしいのが「年収以外の条件」です。

残業が少ない、有給が取りやすい、リモートワークができる。

これらの条件によって、生活の質が変わります。

「年収が月5万円低くても、毎月20時間の残業がなくなれば、時給換算ではむしろ上がる」という考え方もあります。

ワークライフバランスを重視している方は、年収の絶対額だけでなく、「働き方の質」も含めた総合的な判断をしてほしいんです。

断られたときの返し方

交渉を断られたとき、「わかりました」で終わるのではなく、一つだけ追加で聞いてほしいことがあります。

「今後の昇給や評価のタイミングについて教えていただけますか?」です。

入社時の年収は変わらなくても、「半年後の評価次第で見直す」「入社1年で〇〇万円を目指せる評価制度がある」という情報があれば、判断が変わることもあります。

また「今は難しいが、試用期間終了後に改めて相談できる」という回答が返ってくることもあります。断られて終わりではなく、「いつなら可能性があるか」を確認する一手が重要です。

入社後の昇給・評価制度を確認する

入社時の年収が希望より低くても、「評価次第で半年後に見直しがある」「1年後には〇〇万円程度の昇給が見込める」という情報があれば、見方が変わることもあります。

交渉の場で「今後の昇給の仕組みについて教えていただけますか?」と聞くことも、全然OKです。

交渉は「自分を大切にすること」

年収交渉を「図々しい行為」と感じる必要はありません。自分のスキルと経験に見合った対価を求めることは、社会人として当然の権利です。

特に20代のうちの数万円の差は、長期的に見ると大きな差になります。

年収が20万円違うと、10年間で200万円の差になる。さらに昇給率が同じなら、その差は年々広がっていきます。「たかが数万円」と思わず、きちんと交渉することが自分の将来への投資になります。

ただし、交渉は「相手を打ち負かすこと」ではなく「お互いにとって納得できる着地点を見つけること」です。

強硬な態度でなく、丁寧に、根拠を持って伝えることが大切です。

交渉が不安な方は、エージェントに代わりに動いてもらうか、事前に相談してフレーズを一緒に考えることをおすすめします。 

「こういう状況なんですが、どう交渉すればいいですか?」という相談も、LINEで気軽にしてもらえます。

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