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フリーランスか転職か|20代で選択を迷った時の判断基準

2026.02.26

「転職するよりフリーランスになった方がいいのかな」「でも、フリーランスって不安定そうで怖い」

この迷いを持っている20代の方、本当に増えました。特にコロナ禍以降、「会社に依存しない働き方」への関心が高まって、フリーランスという選択肢が以前より身近になってきています。

でも、フリーランスと転職は、向いている人のタイプや状況がまったく違います。「なんとなくフリーランスがかっこよさそう」「副業が軌道に乗ってきたからフリーランスも行けそう」という感覚だけで飛び込むと、後悔することも少なくありません。

今日は、フリーランスと転職それぞれの現実と、20代が選択に迷ったときの判断基準をお伝えします。

 

フリーランスのリアルと転職のリアル

フリーランスのメリット

フリーランスの最大の魅力は、自由度の高さです。

働く時間も場所も自分で決められる、案件を選べる、収入の上限がない。

これらは会社員では得にくいメリットです。

ワークライフバランスという意味では、うまくいけば会社員よりも自分の時間をコントロールしやすい環境になります。

「子どもが学校から帰ってくる時間に仕事を終える」「旅しながら働く」といった生活スタイルが実現できるのも、フリーランスならではです。

フリーランスのリアルなデメリット

一方で、フリーランスには会社員では味わえない厳しさがあります。

収入が安定しない(特に最初の1〜2年)、社会保険は自分で加入・支払い、確定申告など税務の手続きが必要で、案件が途切れると収入がゼロになる。これらは覚悟が必要なことです。

また、フリーランスは「孤独」になりやすいです。

同僚も上司もいない環境で、自分でモチベーションを保ち続けることができるかどうかは、向き不向きがはっきり分かれます。

さらに、住宅ローンや賃貸契約で審査が通りにくいという現実的な問題もあります。

「フリーランスになってから家を借りようと思ったらかなり苦労した」という話も珍しくありません。

フリーランスに憧れる方のほとんどが「自由に働けそう」「稼げそう」というイメージを持っています。

でも現実には、最初の1〜2年は案件獲得に苦労して、収入が不安定な時期が続くことも多い。「思っていたより全然稼げなかった」「結局また会社員に戻った」という方もいます。

これはフリーランスがダメだということではなく、準備や覚悟が足りないままスタートしてしまったケースが多いんです。

転職(会社員を続ける)のメリット

転職して環境を変える選択は、フリーランスほどの自由度はありませんが、「安定した収入・社会保険・ボーナス・キャリアの積み上げ」を得ながら、自分に合った職場環境を手に入れるための現実的なルートです。

特に20代のうちは、組織の中でしか得にくいスキルや経験があります。チームで大きなプロジェクトを動かす経験、組織の中での意思決定プロセスを学ぶ経験。

これらは、将来フリーランスになるとしても大きな武器になります。

「転職でスキルを磨きながら副業も育てる」というルートは、フリーランスを将来的に目指している方にとっても、現実的で賢い選択です。

会社員としての安定を維持しながら、フリーランスとしての基盤を少しずつ作っていける。

これが今の20代に一番多い「成功パターン」だと、私は感じています。

20代でフリーランスに向いている人・転職が向いている人

フリーランスに向いている人

すでに副業で月10万円以上の収入が安定して出ている方は、フリーランス転向を現実的な選択肢として考えられます。

「収入実績がある」という状態でのフリーランス転向は、ゼロからのスタートとはリスクが全然違います。

また、「特定のスキル・専門性が明確にある」方もフリーランス向きです。

Webエンジニア、グラフィックデザイナー、ライター、翻訳者、コンサルタントなど、「自分のスキルで直接クライアントから仕事を取れる」状態にある人は、フリーランスが現実的です。

そして「自己管理が得意で、誰かに管理されなくても動ける」人。フリーランスは誰も締め切りを管理してくれません。

自分でタスクを整理して期限通りに動ける人でないと、案件の質が落ちてリピートにつながらないことがあります。

フリーランス向きかどうかを判断する簡単なセルフチェックとして、こんな問いを考えてみてください。

今の副業や個人の仕事で、締め切りを守れていますか?

誰にも指示されなくても、自分でタスクを管理して進められますか?

収入がゼロになる月があっても、半年は生活できる貯金がありますか?

「孤独な環境」より「一人で集中できる環境」と感じられますか?

営業や自己PR、クライアント対応が苦手ではありませんか?

これらのほとんどに「はい」と答えられるなら、フリーランスへの適性が高い可能性があります。

逆に「いくつか難しい」という方は、まずは転職で環境を整えながら準備する方が現実的です。

転職が向いている人

「まだ専門スキルの磨き途中」「収入の安定を最優先にしたい」「組織の中でまだ学べることがある」という方は、今すぐフリーランスに飛び込むより、転職で環境を整えながらスキルを磨く方が賢明です。

また、「人と一緒に仕事をすることでモチベーションが上がる」タイプの方は、フリーランスの孤独な環境より、チームで働ける会社員の方が向いている可能性があります。

「ワークライフバランスを改善したい」という目的だけであれば、フリーランスでなくても転職で実現できることがほとんどです。

「リモートワーク可・残業少なめ・ホワイトな職場」は転職で十分手に入れられます。フリーランスでないと実現できないわけじゃない、ということも知っておいてほしいんです。

「どちらが正解か」より「今の自分に何が必要か」

フリーランスと転職、どちらが正解かは人によって違います。

大事なのは「今の自分の状況と、5年後になりたい状態を照らし合わせてどちらが合理的か」という視点で判断することです。

「今すぐフリーランスになりたい気持ちはあるけど、スキルと実績がまだ足りない」と感じるなら、まず転職でスキルを磨きながら副業を育てる。副業が安定してきたタイミングでフリーランス転向を考える。

このルートが、20代には現実的なケースが多いです。

逆に「副業がすでに本業に近い収入を出している」「明確なスキルがある」「安定よりも自由を優先したい」という方は、フリーランス転向を本格的に検討する価値があります。

フリーランスを目指すなら「準備の順番」が大事

もしフリーランスを将来的に目指しているなら、準備の順番を意識することが大事です。

まずやってほしいのが、「副業で月3〜5万円の安定した収入を作ること」です。

副業で小さな実績を積み上げながら、クライアントとのやり取りや案件管理の感覚を身につける。

この段階で「フリーランスの働き方が自分に合っているか」がわかります。

次に、「半年〜1年分の生活費の貯金を作ること」です。

フリーランス転向直後は収入が安定しない時期があります。この貯金がないと、焦って質の低い案件を受けたり、条件の悪いクライアントとの仕事を断れなかったりする状況になりやすい。

精神的な余裕が、フリーランスとしての判断の質を大きく左右します。

そして「月10〜15万円の副業収入が安定してから会社を辞める」というタイミングを目安にすることをおすすめしています。

このくらいの実績があると、フリーランス転向後の案件獲得がぐっと楽になります。

「今すぐ決める必要はない」という選択もある

フリーランスか転職かで迷っている方に、一つお伝えしたいことがあります。

「今すぐどちらかを決めなくていい」ということです。

まず転職でワークライフバランスを整えて、プライベートの時間を確保する。その時間を使って副業を育てる。

副業が軌道に乗ってきたらフリーランスへの転向を考える。この段階的なアプローチが、リスクを最小化しながら理想の働き方に近づく現実的なルートだと思っています。

「フリーランスか転職か」という二択ではなく、「転職を経由してフリーランスへ」という道順もあるんです。

迷ったら、一人で決めようとしなくていい

フリーランスか転職かという選択は、人生に関わる大きな判断です。

「なんとなく」で決めるより、誰かに話しながら考えることで、自分が本当に何を求めているのかが見えてきます。

5年間でたくさんの方の「フリーランスか転職か」の迷いに付き合ってきました。話を聞きながら一緒に整理していくと、「ああ、自分は転職の方が合ってるな」「やっぱりフリーランスを目指したい」という答えが出てくることが多いです。

面白いのは、「フリーランスになりたい」と言って相談に来た方が、話していくうちに「今は転職して環境を整える方が自分には合っていると気づいた」というケースが意外と多いこと。

逆に「転職しようと思っている」と言っていた方が、「副業の実績を聞いてみたら、もうフリーランスに踏み出せるレベルだった」というケースもある。

自分の中だけで考えていると見えにくいことが、話すことで見えてくることがあります。

迷っていること自体は、真剣に考えている証拠です。

その迷いを一人で抱え込まず、気軽に話しかけてみてください。

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